愛犬へのしつけ、健康管理、生活時のマナー、そしてお別れまで、すべてを教えます!

地球の長い歴史の中で、人と犬の関係はお互いに相互に依存してきたものでした。

人と犬の歴史は旧石器時代にまで遡り(さかのぼり)、およそ2~4万年前の遺跡から、人間と犬が一緒に暮らしてきた痕跡が出土しています。

狩猟時代の人間の残飯のおこぼれをもらおうと、すぐ近くで生活するようになった犬。

犬の遠吠えによって、天敵である肉食獣の外敵から守られてきた人間。

そのように一緒に暮らし始めた時から、人と犬は相互依存のWin-Winの関係を築いてきたのです。

最初は人間の住む洞穴の近くに住んでいるひとつの獣というくらいの存在でしたが、人間が子犬を捕まえたことで事態は一変します。

小さなうちから育てれば、犬は人間と緊密なコミュニケーションをとれることが判明したのです。

人の指示・命令を理解して従う犬は、その鋭敏な嗅覚と聴覚を存分に発揮し、人間にとって、狩猟をするうえで、なくてはならないパートナーになりました。

人よりも先に獲物を発見し、すぐに獲物をしとめることもしばしばありました。

このように犬が人間との生活に溶け込んだのは、単に人間の残飯が魅力的だったからではなく、犬にはもともと「群れ本能」があるからだそうです。

一匹でいるのを嫌い、他の個体と一緒に行動することが犬にとっての行動特性であり、群れのリーダーはもちろんのこと自分より上位の存在に絶対服従するという習性があるそうです。

このような習性があるからこそ、人間は犬を飼うことができるのです。

現在はペットブームといえます。

ペットとして犬を飼っているというご家庭は少なくないどころか多い状況です。

問題は、犬が家庭という「群れ」の中で、自分自身をどう位置づけているかということです。

今このお手紙をご覧になっている方で、実際に犬と一緒に暮らしている方も多くいることだと思います。

確かに、むくむくな毛のあったかいワンコがそばにいてくれるだけで人はいやされてしまいます。

しかし、それで犬は幸せなのでしょうか。

一方的に人間がいやしを感じているだけでは、犬にとってはあまり幸せな状況とは言えません。

もしあなたが愛犬家を名乗るのであれば、犬がくれたいやしと同じぐらい、あるいはそれ以上の何かをあなたが犬に与えたいものです。

それでは、いったい犬たちはわたしたちに何を望んでいるのでしょうか。

その答えは、どうして犬たちが人間と暮らすようになったかにヒントがあるはずです。

あなたが本プログラムで学べること

あなたが本プログラムを通じて学べることは以下の通りです。

この中には必ずあなたが求めていることがあるはずです。

子犬から成犬、老犬まで問わず活用できます。

犬が幸せになる為に必要なことを考える

犬は「群れ本能」ゆえに人間と生活するようになりました。

ですから、人間との暮らしの中で犬が幸せを感じる瞬間があるとしたら、それは「群れ本能」がしっかり満たしを得ることができた時にほかなりません。

それにはまず家族という群れがしっかり機能していることが大前提です。

小さな子どものいる家庭、老夫婦、ひとり暮らしなどさまざまかたちがありますが、どの形態が犬を飼うのにふさわしく、どの形態がふさわしくないといったことはありません。

家族のかたちはどうであっても、犬が従いたくなる人間のリーダーがきちんといるかどうかが重要なのです。

ご主人様ではなく奥様がリーダーとして認識されてしまうご家庭も結構あるかもしれませんが、人間のリーダーさえいればそれはそれで一向にかまわないのです。

必ずしも男性である必要もありません。

そして、家族のなかにはひとりぐらい犬に格下に見られている人がいても大丈夫です。

しかし、注意しなくてはならないのは、けっして犬に自分が一番偉いと思わせてはならないという点です。

自分をリーダーだと思い込んだままの犬をしつけることは不可能です。

そのような状態は犬にとっても非常にストレスです。

犬同士の群れならまだしも、人間の群れのリーダーを任されてもそもそも犬には荷が重すぎます。

やたらと吠えるなど威張っているように見えても、じつはストレスから神経質になっているだけのことも多いそうです。

犬はデレデレと猫かわいがりではなく、上下関係をキッチリつけて愛でることが大切です

群れのなかでの自分のポジションを見失ってしまった犬ほど不幸なものはありません。

自分がどこまでもついていきたくなるようなリーダーが身近にいた時、犬はもっとも幸せを感じることができるのです。

とくに、しつけを担当する人は家族のリーダーは無理だったとしても、せめて、犬よりも下に見られないようにしなくてはいけません。

犬はリーダーに対しては忠実ですが、格下に対してはとことん尊大です。

とてもしつけどころではなくなってしまいます。

そして、しつけのなっていない犬は人間社会のなかで嫌われてしまうものです。

犬というのは人間の感情に敏感な生き物ですから、嫌われていることを感じればそれがまた新たなストレスになるという、果てしない負のスパイラルに落ちていきます。

しつけがなっていないと、じつは犬自身にさまざまな災いをもたらします。

そのようなかわいそうな状況に放置したままで、愛犬との暮らしに満足していいのでしょうか?

かわいいペットがそばにいるだけで人間は満足かもしれません。

一緒に暮らしているだけで有意義と思っている人も多いでしょう。

しかし、本当に満足していていいのでしょうか。

言葉を喋れない者の命を預かるということは、それではいけないはずです。

言葉にできない犬の気持ちを、その行動からつねに想像するようにしたいものです。

たとえば、あなたの愛犬は次のいずれかに当てはまりませんか?

  • どこにでもウンチやオシッコをしてしまう。
  • 「ハウス」といっても戻らない。
  • ごはんの「待て」ができない。
  • お座りさえできない。

人間の子どもでも出来の悪い子ほどかわいいとも言いますが、こういった基本的なことができなくても「うちの子バカだから」と、ますますデレデレの飼い主も少なくありません。

しかし、このレベルのことができないほど頭の悪い犬はめったにいません。

「できない」のではなく「やらない」。

すなわち、飼い主はナメられていると考えた方がよいでしょう。

また、基本的なことはできても、周囲との関係で問題行動を起こす犬もいます。

  • 「おいで」と呼んでも、飼い主の元に来る気配がまったくない。
  • 散歩中などによその犬を過剰に怖がってやたらと吠えたり逃げたりする。
  • よその人に対して病的に神経質で飛びかかろうとさえする。
  • 家族以外の不審人物がテリトリーに侵入しても、普段と全く変わらない。

このように家族以外の人に対して敏感過ぎたり鈍感過ぎたり、そもそも家族の人の言うことを聞かないなどの行動があったら要注意です。

周囲の人と気持ちよく過ごせるマナーが身についていないということは、飼い主が恥ずかしい思いをするという以上に、犬自信も「群れ本能」に反する状況に置かれることになり、大変な精神的苦痛を味わっています。

精神的に過酷な状況が続けば、犬は体調を崩します。

人間がストレスから病気になるのと同じなのです。

犬は喋ることができなくても人間と深くかかわれる動物ということからもわかるように、その心の動きはとても人間に似ています。

そして、心にかかった負荷が身体にあらわれやすいという点も同じです。

だからこそ、長い間一緒に暮らしてくることができたのでしょう。

ともに生活するとなると、どうしても人間が犬の命を預かるようなかたちにならざるを得ないので、その健康管理には細心の注意を払いたいものです。

健康チェックポイントには次のようなものがあります。

  • 目ヤニ、涙が過剰に出ていないか。
  • 鼻水が出たり、鼻の頭が乾燥していないか。
  • 歯に歯石がついていないか。いやな口臭はないか。
  • 耳だれが出ていないか。
  • 肉球にキズがないか。ツメが伸びすぎてはいないか。
  • 背中やお腹をさすった時に痛がらないか。下腹部にしこりはないか。
  • 尻尾を上に持ち上げることができるか。触って痛がらないか。
  • 尿の色が濃すぎないか。便秘や下痢をしていないか。

このほか、季節ごとの注意も必要で、春は腸内回虫、夏にはダニが発生していないか注意深くケアしましょう。

4月の狂犬病予防接種も忘れてはいけません。

以上のように、犬と一緒に生活していくには非常にたくさんのことに気を配らなくてはいけません。

さまざまな悩みを抱えている飼い主も多いことでしょう。

書店に行けば愛犬雑誌やハウツー本もたくさん出回っていますし愛犬家ブログにも情報は溢れていますから、そういったものを参考に自己流でチャレンジしている人も多いと思います。

そんなふうに飼い主に気をつけてもらっている犬はそれだけでも幸せかもしれません。

しかし、あえて問題を提起したいと思います。

ハウツー本やブログの情報をツギハギしただけの自己流で、本当に愛犬を守ることができるのでしょうか。

犬のしつけはけっしてラクなものではありません。

ハウス、トイレ、お座り、伏せ、待て……人間の子どもならば、親がお手本を見せることもできますが、そういった仕草を人間が実際に犬に見せるわけにもいきません。

たとえ、捨て身でお手本を見せたとしてもそれを犬が理解するかどうかも疑問です。

なにかの新しい遊びの一種と勘違いされてジャレつかれて終わる可能性大です。

まして、社会のなかでのルールを教えるのは至難の業。

実社会で問題を起こす前にロールプレイングなどで学習させておきたいものですが、シナリオを書くのも素人では無理でしょう。勢い、実地での学習となるわけですが、周囲の顰蹙(ひんしゅく)を買いながらとなると飼い主も犬もつらいものがあります。

まして、愛犬家は嫌犬家の気持ちはよくわかりませんから、まったく気づかないまま他人に不愉快な思いをさせていたというようなことも十分起こりえます。

飼い主にとっては愛くるしいペットも、犬嫌いからしたら存在そのものが苦しみだったりする場合さえあるのですから。

しかし、

愛し合う飼い主と犬のユニットになる。

さらに、そのユニットそのものが周囲にクスッと笑みをもらされるような

愛されユニットになる。

愛犬家たるもの、そんなふうに犬との生活がいかに豊かなのか伝道する存在でありたいと思いませんか?

犬の散歩をしている人を見かけただけで

「ウンチをそのままにしていくんじゃないか」

「オシッコをそのままにしていくつもりか」

「犬が跳びかかってくるんじゃないか」

などと、疑いの目で見られるのはもうウンザリ……そう思っている人も少なくないのではないでしょうか。

当プログラムは、愛犬との暮らしをより豊かにするために作られました。

ツギハギだらけの自己流メソッドはもう捨ててしまっても大丈夫です。

人間の子どもの塾代ほどかかるような犬のしつけスクールに通わせる必要もありません。

  • 愛犬のしつけをしっかりしたい。
  • 愛犬の体調不良をすぐに見極めたい。
  • 愛犬が病気にならないよう予防したい。
  • 愛犬を連れていった先でイヤな思いをしたくない(人間も犬も)。

そんな願いをきっと叶えてくれるマニュアルになっています。

あなたと愛犬との暮らしを充実させるために、そろそろお散歩の時間も迫ってきているかもしれませんが、5分だけ時間をくださいね。

できれば子犬のうちからしつけしましょう。ご褒美を上手く使うのがコツです

子犬のうちに犬と暮らし始めることができたら、できるだけ早くしつけをするのが正解です。

そもそも人間が犬と一緒に生活するようになったのも、子犬を捕獲したことがきっかけでした。

人間も子どものうちはなんでもグイグイ吸収しますが、犬も同様です。

なにも疑うことなく人間社会になじむことができるので、しつける人間にとっても、しつけられる犬にとってもストレスが少なくてすみます。

これが成犬ではこうはいきません。

とくに、さまざまな経験を経て人間に対する不信感の強い成犬は、まずその硬くなった心をほぐし信頼を得るところからスタートしなくてはならず、非常に時間がかかります。

アメとムチではありませんが、成犬相手の場合には時にはスパルタ的な指導も必要です。

しつけのためとはいえ、愛犬に手をあげなくてはいけないのは心が痛みます。

しかし、子犬のしつけは違います。

子犬ならば、アメだけでしつけることも可能です。

かわいいい愛犬の頭を叩かなくてもいいのです!

子犬は遊ぶことが大好きです。なんでも玩具にしてしまいますし、飼い主を見かければ「遊んで!遊んで!」と、ジャレついてきます。

このような子犬の特性を活かせば、オヤツやオモチャなどのご褒美を上手に利用してトレーニングすることができるのです。

実際、パピートレーニング法と呼ばれるメソッドを使用して、子犬のうちからしつけることが世界的に主流となっています。

犬が人間の家で暮らすには必ず守って欲しいルールがいくつかあります。

たとえば、トイレを決まった場所ですませるのはもちろんのこと、家具を噛んでボロボロにしてしまうようなことはやめさせなければいけません。

よその人や犬と適度な距離を保ちながら、愛される犬になって欲しいところですが、子犬の頃ならばそういったことも比較的簡単に身につけさせることができます。

しかし、自己流では逆効果のこともあります。

ハウツー本などにも

「トイレに失敗したら、ウンチやオシッコに鼻先をくっつけてダメ!と、大声で叱る」

などとありますが、これでは効果は期待できません。

それどころか、繊細なタイプの子犬のやわらかい心にトラウマを残し、飼い主との関係もギクシャクしかねません。

「ダメ!」等のハッキリとした言葉でとにかく大声で叱ることが大事だとネットなどに書かれていることもありますが、じつはそれでは犬に伝わりません。

それどころか、なかには人間に叱られていると気づかず

「コレをすれば飼い主が大きな声を出して面白いぞ」

と、ますます問題行動を繰り返すようになる大胆なタイプの子犬もいます。

放っておいて間違えたら叱るのではなく、まず最初に「して欲しいこと」から教えるのが大切です。

子犬がトイレの場所を知らないのは当たり前のことです。

ですから、小さなうちからまず「トイレはココ」と、しっかりと教えることが大切です。

人間の子どもでもトレトレーニングは必要なのですから、子犬も最初は何回か間違えてしまうこともあるかもしれませんが、けっして大声をあげずに根気よく続けるうちに、必ずちゃんとできるようになります。

人間の赤ちゃんも何ヶ月かにならないと人見知りをしないように、子犬も最初からよその人や犬を怖がるわけではありません。

恐怖を感じるぐらいに成長してしまう前に「怖くないから、吠えなくていい」と、丁寧に教えてあげましょう。

愛犬との公園デビューの際にも、飼い主の方が過度に緊張していると子犬にも伝わってしまいますから、できるだけリラックスして出かけるとよいかもしれません。

飼い主自信が人見知りなタイプだとそれも難しいでしょうから、あくまでも無理のない範囲でかまいません。

結果、多少人見知りなワンちゃんになってしまったとしても、よく似た飼い主と飼い犬ということでまわりに愛される存在になることでしょう。

室内飼いの場合、インターフォンの音に過剰なまでに反応する子がたまにいますが、これも「この音がしても平気」ということを初期に理解させておけば、そこまでおびえることもないものです。

自分にとっては未知の人間社会で暮らしていくためのルールを教えてくれる存在は子犬にとって輝いて見えるものです。

パピートレーニングを通して自然な上下関係を作ることもでき「おいで」と、呼べば走ってきてくれるような子になってくれることでしょう。

人間の場合は「三つ子の魂百までも」ですが、犬は生後四ヶ月頃までで、性格や精神の方向性が定まってしまうと言われています。

この時期までにできるだけたくさんの経験をさせて、さまざまな刺激に対して友好的な感情を持つことができるようにしたいものです。

成犬になってから、突然今まで知らなかった刺激を受けると恐怖を感じてしまい、吠える、噛むなどの反応をしめしてしまうことが多々あります。

子犬のうちにすべての刺激を経験することは無理でも、できるだけたくさんの経験をしておくことで、成犬になってから未知の刺激に遭遇しても「これは大丈夫」と、自分をコントロールできるようになるのです。

世界に対して肯定的な感情を抱かせるには、どうしてもある年齢以下でなければいけないという点も犬と人間はよく似ています。

人間同様、世界を否定的に見てしまう犬はけっして幸せとはいえません。

よくよく注意深く接したいものです。

子犬に正しい行動をイメージさせることに成功したら、正しくできたそのたびにご褒美をあげるようにしましょう。

そうすれば、犬はまずますその行動を理解して、よろこんでするようになります。

ただし、ご褒美のあげ方にも注意が必要です。

子犬がほぼパーフェクトにできるようになったと判断したら、ご褒美は徐々に減らして、最終的にはご褒美がなくても子犬がよろこんでその行動をとれるように導かなくてはいけません。

いろいろと心得が必要な子犬のしつけなのです。

子犬のしつけは犬の一生の問題。

そして、それは飼い主の心得に大きく左右されます。

いったいなにをどう心掛ければよいのか、正直なところ戸惑う人も少なくないでしょう。

大事なことなので繰り返しますが「犬の一生の問題」でもあるので、ゆめゆめ間違いたくないものです。

当プログラムはプロ監修による子犬のしつけ方法も詳しく解説しているので、きっとお役に立てることと信じています。

しかし、さまざまな事情から成犬になってから飼い始めたというケースもけっしてめずらしいものではありません。

老犬を引き取るという場合だってあります。

そこからのスタートでは、もう取り返しがつかないのでしょうか?

子犬でなければダメなのでしょうか。成犬はもうしつけることができないのでしょうか。まして老犬は

結論から申し上げれば、当プログラムを参考にしていただければ十分間に合います。

もちろん、子犬の頃のしつけが望ましいことに変わりはありませんが、諸事情によりそれが叶わなかったとしても挽回する方法はあります。

成犬のしつけのキーポイントは、飼い主との上下関係を適切な状態にリセットすることです。

成犬になってもしつけが行き届いていないのは、それまでに飼い主との間に適切な上下関係が作られていない可能性がかなりあります。

また、事情があって成犬から飼い始めることもあるでしょうし、そのような場合には一から関係を築き上げていかなければいけません。

しかし、いったい自分が犬に上に見られているか下に見られているかというのは、犬がハッキリ口にするわけでもありませんし「なんとなく……」と、思っていても、

判断つきかねることも多々あります。

もしも、噛まれるようなことがあれば、それはかなりの確率で下に見られています。

いったい、犬に正しい上下関係を再認識させるにはどうすれば良いのでしょうか。

女性の婚活において「男性の胃袋をつかめ」とよく言われますが、犬も同様です。

食事を司る以上に効果的な方法はありません。

といっても、犬の場合は美味しい食事でメロメロにさせるのではなく、どのように与えるのかがポイントになります。

必ず「待て」をしてからあげるようにしなくてはいけません。

できれば「お座り」のままで食べるように命令してみましょう。

気をつけなくてはいけないのは、犬が食事している姿をけっして見つめていてはいけないという点。

そうすると犬は「俺の食事が終わるのをコイツは食べるのを我慢して待ってる」と、勘違いしてしまうのです。

犬やオオカミの群れでは、食事はボスからするのが掟。

まるで下位の犬が上位の犬の食事が終わるのを待っているような姿勢を見せてはいけないのです。

ちょっとかわいそうかもしれませんが、空腹の犬に人間たちの食事を見せつけて、ねだられても完全無視し、人間の食事が終わったらエサの時間にするという方法がもっとも効果的です。

犬も最初は威嚇するように噛もうとしてきたり、実際に噛まれることもあります。

しかし、ここで「怖い」というそぶりを見せてしまうとナメられます。

軍手を何重かにするなど安全対策をしたら、ひるまずに対峙する姿勢を見せることも大切です。

怪我をしないように十分な注意をしなくてはいけませんが、気迫を見せつけなくては犬はけっしてリーダーとして認めてくれません。

一度、認められればもう噛むことはありません。

そうなるまで、少しだけ辛抱が必要です。

もしご家庭に小さな子どもがいる場合には、親がリーダーとして認知される前に近づけてはいけません。

犬は人間の親子関係もかなり理解していますが、上位の個体の子どもに危害を加えるようなことはないのです。

しばらくは家族全員ストレスのかかる生活になるかもしれませんが、一緒に暮らす家族のなかにリーダーを見出すことができないでいる犬にはそれ以上のストレスを感じています。

いつもイライラとしていて無駄吠えも多いかもしれませんが、上下関係がハッキリすれば次第と精神的にも安定していきます。

また、いくら犬との上下関係をハッキリさせなければいけないとはいえ家族全員でしつけをするようなことは逆効果です。

しつけは家族のリーダーひとりが行うようにしましょう。

複数の人から命令されると犬はどれを優先させれば良いのか混乱してしまうのです。

リーダーはあくまでもひとりで、そのリーダー自信もブレないことが肝心です。

ある時はダメで、またある時はOKというのはやめましょう。

終始一貫してダメなものはダメと貫くことも大切です。

そうしてひとたびリーダーとして認められれば、犬は人に対して忠実です。

なぜ服従するのかというと、怖いからではなく「いざという時に守ってくれる」と、信頼しているからです。

犬に厳しい姿勢を見せるのは、けっして怖がらせるためではありません。

ブレのなさで信頼を勝ち取るためです。

そして、厳しさだけではなく時には慈しみを注ぐことも忘れてはいけません。

その時に注意しなくてはいけないのが、慈しみもあくまでも上位の者が下位の者に与えるようにしなくてはいけないという点です。

優しく撫でるのにも、どこを撫でるかに気をつけましょう。

鼻筋やおなかが上位アピールには効果的です。

散歩に出かける場合にも、門の出入りは必ずリーダーが先にするようにしましょう。

散歩中も、犬をリーダーの前を歩かせてはいけませんし、好きな方向へ進ませてもダメです。

すべてのイニシアティブはリーダーが握っているのだということをトコトン理解させなければいけないのです。

もちろん、成犬の場合でもご褒美も必要です。

正しく行動できた時にはドライフードを1粒か2粒与えても良いでしょう。

しかし、子犬のようにご褒美そのものがうれしいというよりは、成犬の場合はもっと精神的なものを求めています。

必ずアイコンタクトしながら言葉で褒めることも忘れないようにしましょう。

いろいろと試みても、血気盛んな青年犬の場合にはなかなか問題行動がおさまらないこともあります。

そのような時には去勢手術、ホルモン剤治療などが有効なこともあるようです。

子犬、青年犬、老犬と各ライフステージによって、気をつけなくてはいけないことは異なるのです。

老犬はまた特別な飼い主のサポートを必要としています。

そうとはいっても、犬の年齢というのは見た目ではよくわからない場合もあります。

とくに小型犬の場合はいつまでも子犬のように見えてしまうものですが、愛くるしい外見とは裏腹に身体のなかは実年齢相応にくたびれているはずなので気をつけてあげましょう。

たいていの犬には老化のサインがあります。被毛がなんとなく薄くなりツヤも失われます。

とくに顔面に白い毛が映えてくることが多いようです。

また、被毛に覆われて見えにくいのですが皮膚が乾燥して固くなり、なんとなくフケのようになっています。

目も老化のあらわれやすい場所です。

パッと見は子犬のような小型犬でも、その目をよく見れば実年齢がだいたい想像できます。

目ヤニが多く、瞳がどんよりしているのが老犬の特徴です。

目の濁りは病気の場合もあるので注意が必要です。

犬の白内障は結構よくある病気ですし、そのほか、角膜炎、結膜炎、ぶどう膜炎などにもかかります。

犬も人間と同じで歳を取ると体の節々が痛みます。

犬がつらそうな顔をしていたらマッサージをしてあげるのも良いでしょう。

また、まるで子犬の頃のように飼い主の後をついてくるようなこともありますが、体の自由が効かなくなって不安になっているのです。

犬は人間と心の動きがとても似ている動物なので、老化に対する不安も想像以上に感じているものです。

介護の気持ちで接することが必要です。

老犬はそれまで当たり前にできていたことが急にできなくなってしまうこともあります。

たとえばトイレを失敗してしまうようなことも……。

わざとしたのでなければ、このような場合には叱らないでいてあげることも重要です。

犬自身、昔は普通にできていたことが急にできなくなってしまったことだけでも非常なストレスを感じています。

くれぐれも犬のプライドを傷つけないように接しなくてはいけません。

犬も人間との生活が長くなればなるほど、ある程度言葉を理解するようになります。

ですから、優しい言葉をできるだけたくさんかけてあげれば犬も喜びます。

どうせわからないだろうなどと思わずに、お年寄りに接するようにしてみましょう。

かわいらしかった子犬が老犬になってしまうのはアッという間です。

老犬が快適に過ごすことができるようにするには飼い主のさまざまなサポートが必要ですが、これまでかたわらで癒してくれたことを思えば、どんなに心を込めても足りないぐらいかもしれません。

犬の一生のなかで、その健康状態もさまざまに変化しますし、気をつけなくてはいけない病気もいくつかあります。

獣医さんにかかるにしても飼い主もしっかりとした知識を身につけておきたいものです。

当プログラムならば、愛犬の健康管理に関する情報も詳しく載っていますので、愛犬をナースのようにケアすることだって夢ではないのです。

リーダーにしてナースにして恋人。愛犬にとっていろいろな役割を果たす愛され飼い主をめざして

飼い主がしっかりとしたリーダーでいてくれれば、それだけで犬はハッピーです。

しかし、当プログラムはそれ以上の存在である愛され飼い主の養成をめざしています。

巷には愛犬家が溢れています。インターネットを見ればうちの子自慢のブログもたくさん。

確かに飼い主の犬への溢れんばかりの愛は伝わってきます。

しかし、あえて問いましょう。

その飼い主たちは犬に愛されているのでしょうか。

そして、あなたは?

犬にとってはいい迷惑のような飼い主もいるでしょう。

しぶしぶリーダーと認めてはいるものの愛してはいないというケースも多々ありそうです。

散歩中の姿を見れば、第三者にもなんとなくわかるものです。

目をキラキラさせてじっと飼い主を見つめながら散歩しているような犬に出会うと「この飼い主は本当に愛されているのだな」と、まわりまで幸せになってしまうものです。

さらに、周囲への気配りも完璧ならば言うことはありません。

飼い主は愛犬がいて幸せ。仲良しユニットを見ているまわりも幸せ。

そして、一途に愛するに値する飼い主のいる犬は誰よりも幸せです。

そのような愛され飼い主もまた、誰よりも犬のことを心にかけています。

ですから、犬の病気にもまっさきに気がつきます。

犬というのは多少熱があるぐらいでは元気にしています。

誰の目からも明らかに具合が悪い時は、もう手遅れレベルのこともあります。

そうならないように、飼い主たるものまるで戦場のナースのように愛犬の病気の芽を早期発見したいものです。

犬の病気を早期発見するポイントはいくつかあります。

たとえば、目がしょぼしょぼしていたり、鼻が乾いていたり、歯ぐきが赤や白になっている場合には注意が必要です。

ブラッシングの際にいつもより毛がパサついていたり切れ毛が多いようならば、これも心配です。

また、便も毎日同じドッグフードを与えているのであれば同じものが出るはずなので、色や臭いが変化していたら留意してください。

犬も咳をすることがありますが、のどの炎症から肺、心臓などの病気の可能性もあるので、なるべく早めに獣医にかかるのがおすすめです。

犬のしつけ、健康管理、周囲に愛される気配りの仕方。

どれも、しつけスクールなどに犬を入れてしまえばそれで解決というものではありません。

なぜならば、犬だけでなく飼い主の問題でもあるからです。

飼い主自らの、よく学びより良く変わろうとする意志が何よりも重要だからです。

しかし、どこから学べば良いのか、溢れる情報のなかで戸惑いがちです。

ペットブームのなかでさまざまな本や雑誌が出版されていますが、はっきり申し上げて玉石混交。

ましてインターネットではなにが本当なのか判断つきかねることも多々あります。

おかげさまで、当プログラムは多くの愛犬家に活用されてきました。

犬一匹一匹で個性は違いますし、飼い主との相性もさまざま。

それこそ多種多様な問題が発生します。

じつは当プログラムを制作しました私たち自身、ブリーダーであり、無類の犬好き揃いです。

ですから、1人でも多くの愛犬家の皆様のお役に立ちたい、人と犬の関係をもっとハッピーなものにしたいという思いは誰にも負けないつもりです。

情報が足りないばかりに、幸せになれないでいる飼い主と犬をたくさん見てきました。

「あの時、これを知ってさえいれば……」そんなことがひとつでもなくなるために、1人でも多くの方に当プログラムをご参考にしていただきたいと思います。

子犬のしつけから老犬の健康管理まで。

日常生活からリゾートホテルでのマナーまで。

あらゆるライフステージとシーンに応じた情報が満載です。

さいごに

私たちと犬との暮らしは古くから続いているものです。

これからも人間と犬との暮らしは続いていくのではないかと思います。

そこで、大切なことは愛犬との最高の暮らしをどのようにして築いていくかということ。

信頼関係を構築する為には、愛犬のことを考えてあげなければなりません。

特に、犬は言葉を話すことができませんから、あなたが敏感に察知してあげなければならない部分です。

あなたが愛犬との暮らしを豊かにするために必要不可欠な情報が、すべてここに詰まっています。

ぜひとも愛犬との暮らしを良いものにしましょう。